2012年3月中旬

2012年3月中旬 | 日記の目次へ


2012年3月11日(日) : 南九州後 [鉄]

志布志市内のホテル。昨日は早々にダウンしてしまったので、6:00頃に起きる。そうは言っても出発も早いので、それほど余裕がある訳でもないが。
そして結局バタバタしてしまい、予定より少し遅く7:10頃にチェックアウト手続きだけ済ませ、ホテル内でバイキング形式の朝食。早々に食べて7:20頃にはホテル発。

まずは日南線乗り潰し。志布志7:30発のキハ40単行。本当は今日は「九州満喫きっぷ」を購入して使用したかったのだが、志布志が無人駅なのでそれは無理。普通に整理券を取って乗車。志布志から乗ったのは数人だったが、乗客は徐々に増えていき、最終的にはボックス平均2人くらいは乗ってきた感じ。基本的には海岸線に沿って走るのだが、一部では岬を迂回するため山中を抜けたりと、車窓風景は色々。途中の油津で列車を乗り継ぎ、今度はキハ40×2連。増えてた乗客は2両分に分散されたので、また右側ボックスを無事確保。だが疲れからか眠気が襲って来てしまい、景色の良い区間は眠っている間に通過してしまう(;_;)。気が付いたらもう田吉の手前、宮崎空港線の合流部だった…。
列車は南宮崎止まりで、10:03着。とりあえず最低でも日南線分の運賃は精算しようと、人の流れが落ち着いたところ改札窓口へ。ここでダメ元で「九州満喫きっぷ」の購入と遡及適用を申し出てみたら承諾してもらえ、隣接する出札窓口で無事購入&入鋏。ついでに〔しんぺい4号〕の指定券も確保。

次は都城方面に向かうわけだが、少し時間もあるし、九州満喫きっぷで「乗り放題権」も得たので、一旦宮崎に行って折り返すことにする。宮崎までは乗車券のみで特急に乗れるので、10:25発の〔にちりん10号〕(787系)に一駅だけ乗車。宮崎では一旦改札を出て(とは言え改札がホーム別という珍しい構造なので、普通に折り返すだけでも改札を出る必要は有り)、駅構内を少し探索。15年くらい前に宮崎に来た時の記憶も思い出す。駅構内の往来に机を出してサイン会なんて、後にも先にもここでしか記憶にない、という想い出の地だ(笑)。そして、昨日の失敗を繰り返さないためにも、昼には少し早いが駅弁を購入し、ホームに戻る。
都城方面への列車(10:46発)は、何も調べずに電車だと思っていたが、南宮崎方面からの折り返しでやって来たのはキハ40×2連で、しかも片割れは日南線用の塗色。ディーゼルなので加減速は鈍重だが、路盤はさすがに幹線級。途中のどこかの駅で対向にDE10が見えたので「貨物やってたっけ?」と一瞬思ったが、牽引していたのは485系(RED EXPRESS塗色)。随分とくたびれていたので、廃車回送だと思われる。
都城には1分遅れくらいの到着で、中途半端な場所だがこれにて日豊本線完乗。都城では元々接続時間が3分しかなかったので急いで吉都線に乗り換え。12:06発の隼人行はキハ40単行で、ボックス席を確保。宮崎で買っておいた駅弁を食す。吉都線は明らかな非電化区間で車両もディーゼルで当然なのだが、途中の駅でなぜか架線柱が目に入る。実際に架線も張られていたがその下には線路は無かったし、架線の配線具合もやや不自然だったことから、職員訓練用の設備だと思われる。想定外のものによく遭遇する日だ。

吉松には13:35着。次の乗り継ぎまで1時間40分もあるが、うまくプランを組めなかったので仕方なし。駅前にSL(C55)が静態展示してあるのは知っていたので、まずはそちらを見に行き、隣には資料館も併設してあったので軽く眺める。ただ、どんなに頑張っても30分もあれば見終わってしまうので、あとは駅の待合室で休憩。実はこの頃から疲れが相当出てきていて、体力的にも限界に…。
14:40頃に改札を入り、人吉からやって来る〔いさぶろう3号〕(折り返し〔しんぺい4号〕)を待ち受け。ちょうど1年前の地震のタイミングに合わせてサイレンの鳴る中での列車到着だったので、黙祷を挟みつつ列車を撮影。しばらくして鹿児島方面からの〔はやとの風4号〕の到着後、〔しんぺい4号〕に乗車。…すると指定の座席には、先程もSLや資料館で見掛けていた家族連れが、指定券無しで陣取り中。どうやら「一部を除いて全席指定」ということを知らなかったご様子。幼稚園くらいの子を連れていたので少々可哀相だったが、一応ルールなので…。まぁ発車まで時間はあったので、窓口まで行ってきて何とかなった模様。
吉松15:16発。観光で乗るにはやや時間帯が悪いので比較的空いており、相席にならずにボックス独占(ただし景色は見えない左側)。観光列車らしく、景色の良いビュースポットでは5分くらい停車したり、各駅とも5〜8分くらい停車したり。この山越え区間は2回目の乗車だが、前回(約3年半前)は一般列車での走破だったため、スイッチバックで元々停車時間のある真幸・大畑はともかく、それ以外は今回が初の観光。とくに大畑ループの上側から大畑駅を見下ろせるスポットは狭く、各号車ごとに2回停車するくらいなので、一般列車で走破していたら本当に一瞬しか見えないはず。ちなみにエンジンは高出力化されているようで、エンジン音の唸りにギリギリ感が減った気がするのが残念。:-p
そして終点人吉に到着。到着ホームの向かい側には、展望スペース付きのキハ220単行が、吉松行の表示を出して停車中。前回乗車時は普通にキハ40だった気がするが、山越え区間の一般列車も観光風味の車両に変わったようだ。

人吉でも50分くらいの接続待ち時間。かなり疲れがピークに達していて、くま川鉄道を断念して直帰する案すら検討してしまったレベル。だが、今日くま川鉄道線に乗らなかったら次はいつになるか分からないので、頑張って乗ることにする。しばらくJR側の待合室で休憩。戻りは少なくとも熊本までは特急を使うので、窓口に寄って熊本までの特急券・乗車券を買おう…としたら、窓口は17:05で終了とのこと。車内発券だな。
一旦駅舎の外に出て、くま川鉄道へ。車両は調査していなかったが当たり車両で、KUMA1(ロング)+KUMA2(セミクロス)。運用は毎日変わるらしく、駅の発車時刻表はマグネットでKUMA1・KUMA2の運用を示すようになっている。列車は17:27発で、そこそこの乗車率。ボックスも相席。例によって体調は最悪で、一部区間では眠ってしまってたり…。
湯前には18:13着。単純折り返しだが少し時間があるので、体調は相変わらずだが駅を出て少し散策。ぶっちゃけると、おなかへった(;_;)。何かレストランっぽい店はあったが食べてるほどの時間はなさそうでパスし、別の場所ではスーパーっぽい建物?と近付いてみたらパチンコ屋だったりとか。結局コンビニすら発見できず、仕方なく駅に戻る。

戻りの列車は18:40発。さすがにガラガラで、先程と同じくKUMA2のボックス席。熟睡していたら、車掌の車内改札で起こされる。基本的には降車時精算のはずだが、人吉では編成分割の準備のため集札出来ないとかで。中途半端に起こされてしまったが再び寝て、気が付いたら人吉到着の瞬間。そのまま折り返しちゃったりすると危なかったが、運用によるとこちらの車両(KUMA2)が切り離され入庫する側なので、最悪の事態にはならなかったかと。
人吉からは、19:31発の特急〔くまがわ6号〕。キハ185系2連。超ガラガラで、自由席車には私を含めて2人だけ。外はもう真っ暗なので景色は気にせず爆睡。変速段やクラッチOFF?の状態から直結段に移る時のショックが大きく、とりわけ本線高速走行時に細めな再加速を繰り返す際に体感。ギア痛めそう…。新八代からは一両貸切状態となり、熊本には定刻の20:58着。
しばらく爆睡できていたからか疲れはそこそこ回復したように感じたので、熊本では一旦はホーム向かいに停車中の鳥栖行普通列車に乗る。ただ、車両はロングシートで端席なども取れなかったことと、一応安全策をとって新幹線利用に変更する。今から乗ると一応800系にも初乗りという、選択バイアスもあり。ということで窓口で乗変と、特急券を購入。約4500円で1時間半くらい稼げる計算。
800系〔つばめ370号〕は、熊本21:13発。これまた貸切状態(号車内10人以下)で、電源席で色々充電。だが充電したモバイル機器を使うことはなくリクライニング最大で休息モード。博多には22:05着で、地下鉄に乗り換え。22:12発の筑前前原行。福岡空港の到着ラッシュ(22:00の門限直前の駆け込み着陸)の影響なのかそこそこ混んでいたが、なんとか着席。あとは15分ほどで藤崎到着。

少し休んだところで、本日の「九州満喫きっぷ」の回収額を計算してみると、5,140円相当。1日あたり3,500円なので、損はしていないが得をした気もしない。人吉→博多で特急・新幹線を使っちゃったのがなぁ…。ちなみに昨日は、最初から回収できない計算だったので不使用。


2012年3月中旬 | 日記の目次へ

Tosy <tosy@wig.nu>