2012年3月下旬

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2012年3月31日(土) : 阿蘇縦断 [鉄 + 観光]

さて本日も、九州の鉄軌道線完乗に向けてのお出かけ。仕事のほうも佳境に入ってきて休出のプレッシャーも強かったが、ここは回避。
出発は筑肥線方面への下り始発ということで、今までよりもっと繰り上がって藤崎6:06発。なので5:30頃には起きて朝食と準備。明け方にかけて雨という予報だったが、出発の頃には上がっていてほっとする。

予定通り藤崎を出発し、西へ。そして地上に出てすぐ、姪浜で少し(ドア1つ強ほど)オーバーラン。地下鉄線内は確かATOだったはずだが、たまにはあるんだな。解除扱いが煩雑なのか退行にはやや時間がかかったものの、致命的な遅れにはならず。筑前前原では1分の接続で103系3連に乗り換え、終点西唐津まで乗車。20日はあえて乗り残した、唐津線の先端部分を消化。西唐津のホームは1面1線しかなく、そのまま折り返さない場合は一旦奥の車庫まで引き上げて、改めて別の列車が入線してくるという運用のようだ。ちょっと意外。
次に乗るのは唐津線。出庫して駅に向かったのを駅隣接の跨線橋から眺めてから、駅に戻る。7:30発の佐賀行はキハ47+キハ125の2連で、キハ47の側に乗車。途中はこれといった特徴のない里山ローカル線で、久保田からは長崎本線に合流。途中の鍋島駅で885系を見つつ、佐賀には8:54着。
今日も「九州満喫きっぷ」なので基本は普通列車利用だが、佐賀から鳥栖までちょっとだけ特急でワープ。距離が絶妙でちょうど25.0kmなので、運賃料金ともにお得感あり。ちゃちゃっと特急券などを購入して、8:59発の佐賀始発〔かもめ104号〕、885系「白いかもめ」車。先ほど鍋島駅で見かけた編成だろう。鳥栖からは再び普通列車に乗り換えて基山へ。車種は覚えてないけど転クロ3連2本の6両編成。

基山からは甘木鉄道に乗り換え。行程的にやや無理矢理感(特急や新幹線を使ってのワープも必要だし)があるが、残してしまうと意外と手間がかかるので、本日決行。一応、佐賀から旧佐賀線沿いに柳川までバスで出て、西鉄で南下という案も比較検討してはいたのだが、最終的にはパス。というわけで基山9:44発の気動車単行。座席は半分くらい埋まる感じ。甘木の手前で一旦西鉄甘木線と最接近してから少し離れ、終点の甘木駅へ。車庫も併設されていて、側線には留置車も少々。
甘木では少し歩き、西鉄の甘木駅へ。こちらは1面2線の簡素な終着駅。折り返し間合いが丸々1サイクル(30分)あるという余裕のある運用で、反対方向からの到着列車と入れ替わりに出発。甘木10:32発の大牟田行各停、4扉ロング2連。宮の陣からは西鉄大牟田線に乗り入れ、西鉄久留米には11:08着。
次は熊本まで移動だが、時間の都合で新幹線利用。甘木鉄道と西鉄甘木線を消化するために、先の〔かもめ〕と合わせて4000円くらい追加出費した感じだ。まずは西鉄久留米からJR久留米まではバスで移動。西鉄側のほうが繁華街なのか、意外と乗客は少ない。道路も空いていて予定通り10分弱で到着。そして久留米からは800系の〔さくら301号〕で熊本へ。久留米11:35発の熊本11:55着。やっぱ新幹線は速いな…。
熊本では少し時間が余るので、駅ビル内で適当に見付けたラーメン屋へ。

昼食後は、熊本12:31発の各停で豊肥本線方面へ。肥後大津までの電化区間は815系(ロング)2連、非電化区間はキハ147×2連。そして立野で一旦下車。
立野からは南阿蘇鉄道。13:33発で、車両はMT-3001。前方展望の効く構造にはなっているが、座席はオールロング。途中で観光用の徐行が入ったり、運転士の車内放送も観光案内入り。途中でトロッコ列車(一般車併結)とすれ違い、約30分ほどで終点高森着。
高森では少し時間が空くので、高森湧水トンネル公園まで行ってみる。元々は旧高千穂線方面まで掘ろうとしたものの、途中で挫折したトンネル跡を使った公園、だとか。トンネル坑口に向かう切り通し部分には噴水などがあり、この部分は無料だが、トンネル内部は有料。今回は無料部分だけで切り上げる。坑口側(東側)から公園に入ったので、西側まで通り抜けて退散。西側は高森線の踏切の近くで、熊本側から進んで来て直進すると、そのままトンネルに突っ込むような線形。

一旦駅に戻り、15:00発の産交バス阿蘇南登山線。18席の小型車。実はこの路線、本日3/31限りで廃止されるので、折角組んだプランを無駄にしないためにも、本日の決行が必須だったり。こんな時間から阿蘇山に向かおうとする人も少ないだろうが、乗客は最後まで私だけ。まぁこの状況なら廃止も止む無しかな…。途中、景色を撮っていたら運転士が気を効かせて退避所に停車してくれ、しかも車外まで出してもらえる。サービス旺盛。そしてバスの終点、阿蘇山西駅にはやや早着(15:37頃)。
阿蘇山西は、火口に向かうロープウェイの下側の駅。ただ、強風のため運休中だそうだ(;_;)。麓の高森にいた頃から風は強く、嫌な予感は感じていたのだが、それが的中。ただ火口方目への道路(1.5km,有料)は通行でき、歩道もあるそうなので、少し悩んだ末に歩くことにする。山を下るバスが当分(1時間以上)ないので、結局時間は余っちゃうし。
で、15:50頃から登り始め。見た目すぐそこに見えているのでナメていたが、実際には相応の登山。自分自身の体力低下もあるが、それなりに疲れてしまう。ちなみに途中の景色にそれなりに既視感があったので、たぶん高校の修学旅行のときにも歩いているはず。そして16:10頃に火口西の展望台に到着。ただ、火口に近寄れる遊歩道は通行禁止となっていて、火口を見下ろすような感じで見ることは出来ず、ちょっと残念。まぁロープウェイが運休になるほどの強風だったので、致し方ないところか。
下山は16:25頃から15分ほどで完了。バスターミナル兼用のロープウェイ駅でちょっと土産を物色し、バス乗り場に並ぶ。さすがにこちら側は先程と違ってメイン路線で、大量乗車。バスも4列シートの観光バスタイプで、40人前後の定員に対して補助席も使うほどの盛況。…っていうかこれが本日の下山最終便なのだが、満席になったらどうするんだろう。少し前から並んで待っていたので無事窓側を取れたが、かなり窮屈。ぐんぐん下山し、途中の阿蘇駅には3分くらいの早着。バスは内牧行だが、ここで大半は下車し、乗り通したのは私ともう1人だけ。
バスには終点までは乗らず、2停手前の宝泉前で下車。下調べをしておいた日帰り温泉、「宝湯」を目指す。とりあえず内牧の日帰り温泉の中では最も評価が高いっぽかったので。料亭の隣に温泉がくっついている感じなので入りにくい、と言う情報も入手済だったので、臆さず店内に入って入浴代金300円を支払い、入浴セットも借りて温泉へ。
ここまでくれば、あとは普通の温泉。規模的には5人も入ればいっぱいになるくらいの小ささだが、お湯の流れ出しっぷりは豪快。じゃばじゃばと音を立てて流れ続けている。屋外には露天風呂もあるが、基本的には内湯から溢れた分がそのまま露天に流れているだけ、という構造なため、露天風呂はややぬるめ。街中にあるため展望が良い訳でもなく、露天は雰囲気程度と考えていた方がよさそうだ。先客は1人で、途中でもう1人。先客のおじさんと少し話したが、地元の方で、ほぼ毎日入りに来ているそうで、宝湯に慣れると他の温泉には入れない、だそうだ。地元民も太鼓判。:)

温泉には長めに浸かっていたつもりだったが、それでも戻りのバスまで30分くらい時間が空いてしまう。一旦は内牧のバス停まで行くが、回りに何もなく(スーパーっぽい建物は、既に営業していない様子…)暇になったので、散歩がてら歩く。結局4停分、1kmほど歩いて阿蘇総合センターのバス停へ。阿蘇駅行のバスは19:08発、定刻にやってくる。高森から乗ったのと同じく18席の小型車で、乗客は私1人。阿蘇駅にも定刻の19:21着。
もう真っ暗だが、今日は大分まで移動して宿泊の予定だ。〔九州横断特急8号〕を待つ。駅舎内は窓口も案内所も営業終了していてひっそり。待ち客も2人ほど。列車は定刻に入ってくるが、当然ガラガラ。19:33発で、キハ185系3連。もう真っ暗なので、峠越えの手前で一瞬だけ阿蘇盆地の夜景が見えたくらいであとは何も見えず、自由席を4席使って休息モード。途中の豊後竹田で対向列車待ちで7分くらい遅れたが、大分到着の頃にはほぼ定刻に回復。
大分駅は線路の高架化が完了したばかりのようで、北口方面への通路は仮設状態。しかも今日までは既設の地下通路を利用しているので、一旦地下に潜ってから地上に戻るという状態。明日からは地平レベルのまま移動可能な新設の仮設通路に切り替わるそうで、一泊で両方の通路を体験できておトク状態。;-)
阿蘇近辺で夕食を取れなかったので、駅前のコンビニで適当に弁当を購入後、予約しておいたホテルにチェックイン。さすがに阿蘇で張り切りすぎたのか疲れが出てきて、23:00頃にはダウン。


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Tosy <tosy@wig.nu>